MASANOBU NISHIGAKI
MASANOBU NISHIGAKI
MASANOBU NISHIGAKI
MASANOBU NISIGAKI
GUITAR&LUTE
─ 4 Lute suites for Guitar ─
J.S.BACH
リュート組曲全曲
2023年7月20日発売
NEW CD
Special Page
名盤と呼ばれ今も増版を繰り返す2003年発売の「リュート組曲全曲」から20年。
ギター編曲も録音も新たに、バッハの世界を再創造した新盤が遂にリリース。
似たものが溢れている世の中で そこに居れば安心・・・
真逆のこのCD。取り替え不可で唯一無二。
まさに孤高の西垣ワールド。
【 作曲家 福士則夫 】
朝日新聞 「for your collection クラシック音楽」2023/9/21
"推薦盤"に選出されました。
金澤正剛 評
「聴きなれた曲なのに全く新しい作品のよう。
聴く者の心に深くしみ込んでくる。 至福の時を楽しんだ。」
Message
masanobu nisigaki
浮世離れ、わがままに人との付き合いも団体との関わりも断って数年、ひきこもりのぼくの生活を理解し支えてくださった皆様に深く感謝します。
バッハ・リュート組曲全曲 二度目の出版については、前のバッハの全曲集にもちがう愛着があります。進歩は前を否定することではありません。
今回はなぜか・・年齢のせいかな? 次世代にも託せる標としたいと願いが強くありました。
自分にできなかった仕事を託すための手紙です。
そこで厚かましく・・・年長の利を最大に活用をして親しい次世代の意見を強要しました。
ギターの鈴木大介さん、ピアニストで文筆家の内藤晃さん、ギターの松本大樹さん。
皆さんぼくの暗黙の強い圧で美しい文章を寄せてくれました。三人の文章はどれもが自分の心にしみました。励まされました。 西垣 正信
- guitalist -
鈴木 大介
DAISUKE SUZUKI
調性やテンポ選択、音色の変化や編曲の音選び、細部までこだわり抜いた西垣先生のバッハは、斬新とか、個性的とかという言葉では表現できない、真摯な自己探究だけが辿り着く誰も見たことのない風景を、リュート組曲というギタリストなら誰もが歩く道程に開いてくれます。
僕が高校生の時とあるセミナー合宿で、ご自身がお持ちになっていた19世紀ギターを「君に一晩預けるから弾いてごらん」と仰ってポンと渡して行かれた時に感じた軽やかさと深み、温かくもソリッドな叡智溢れるお人柄が、今のこのバッハへと続いていることは間違いありません。
組曲二番では本来はジーグの亜種であるべきBWV997のフーガの速い速度の設定。
組曲四番では前奏曲をオルガン・パートにバッハ自ら転用したカンタータ≪神よ、我ら汝に感謝すBWV29≫からのBWV1006aのこの曲への引用、その他にも様々に多彩な装飾音の可能性など、はっとさせられる瞬間に満ちているのです。
- Pianist 文筆家-
内藤 晃
AKIRA NAITO
音楽に心動かされると、時にはなぜか、あぁ、自分はこの音楽を知っている、という奇妙な懐かしさをおぼえる。
たとえば、西垣さんのギターによって、バッハが音楽に封じ込めたアフェクトがいま解き放たれると、僕らの心が共振し、ずっと求めていたものにようやく再会できた、と感じる。
そこで呼び覚まされるのは、細胞のどこかに眠る遥か彼方の前世の記憶。でも、僕らはそこには到達できず、その手前で、心の奥底に閉じ込めていたはずの、あまりにも大切な記憶が噴出し、涙が頬を濡らすのだ。
- guitalist -
松本 大樹
TAIKI MATSUMOTO
バッハにある同時にいくつもの旋律、歌が演奏されるとき、そのひとつひとつの旋律が独立した魂を持つ生き物のようにあらわれ、かれらが共に生きてているのが聴こえ、見えてくる演奏です。
この感覚に寄り添うことを大切にした演奏からは、バッハが音楽の啓示を受けそのペンがそれを音符として五線紙に落とした瞬間のイメージが蘇ります。